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お金の不安がつきまとい、一生消えない仕組みとは

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お金の問題はほとんどの人が一度は悩むものだからこそ考察

人間は日々の生活の中でお金にまつわる不安を抱えがちです。
お金が無くてもお金が有っても、この不安な気持ちが続くのはなぜなのでしょうか?
今回はこの根本的な原因を考察していきたいと思います。

表裏一体の大原則を知ることからスタート!

「表裏一体」とは、すべての物事が対となって存在するという原則です。
例えば美味しいと不味い,明るいと暗い、静寂と喧騒、楽しいと辛い等々、
対となるものがなければ片方だけを認識することはできません。
表裏一体を理解することは、お金の不安を解明する上で重要です。

安心という感覚を持つには、それと対になる不安が必要です。
不安があるからこそ、安心を感じることができます。
つまり安心と不安は切り離せない関係にあるのです。

なぜお金の不安が続くのか?自ら生み出す負の連鎖

お金の不安が一生続く理由は、「お金があれば安心」という独自のルールを,
自身が無意識のうちに採用しているからです。
このルールに従い、不安を避けて安心を得ようと行動します。
しかしこの行動こそが不安を生み出す原因となっています。

不安を払拭しようとする行動には以下のような例があります。

  • お金を稼ぐために勉強や進学、資格取得をする。
  • 貯金をするために我慢をする。
  • 投資や経営で成功を目指す。
  • 人間関係で金銭的な損を避けるために他人に合わせる。

こうした行動の結果、次の2つのパターンに分岐されます。

  1. うまくいった場合
    お金を得られたとしても、それは一時的な安心感に過ぎません。
    すぐに「もっと稼がなければ」「失わないようにしなければ」
    という新たな不安が生まれます。

    安心を感じるためには不安が必要であるため、
    無意識のうちに再び不安を作り出してしまうのです。
    例えば、ある人が長年の努力で高収入の仕事に就いたとします。

    しかしその後、
    「この収入を維持するにはどうすればよいか」
    「リストラの可能性はないだろうか」
    といった新たな不安が頭をもたげます。
    その結果、さらなる努力や心配が生まれ、心の平穏は保たれません。
  2. うまくいかなかった場合
    不安を避けようとした行動が失敗した場合、不安がそのまま残ります。
    しかし、この結果も無意識のうちに自分が望んだものです。

    成功して安心を得てしまうと、
    それ以上安心を感じられなくなることを心の奥底で知っているからです。

    例えば、投資で失敗した場合、
    その経験をもとに「次はうまくいくだろう」と再挑戦しますが、
    その裏では「失敗するのではないか」という恐れが常に付きまといます。

    このように、不安が次の不安を生む連鎖が続きます。

不安と安心の無限ループから抜け出せない理由

「自分には何かが足りない」という前提で行動を起こしがちです。
ですが、その前提で始めた行動の結果は必ず「何かが足りない」という状態に戻ってきます。
例えば失敗の穴を埋めるために行動を起こしても、
埋まった瞬間にまた新しい穴を掘ってしまうという感じです。

これは無意識のうちに不安を求めている状態とも言えます。
不安を感じることで安心を求め、その安心を感じるために再び不安を作り出す。
こうして私たちは自分で火をつけて自分で消すという行動を永遠に繰り返してしまうのです。

本当に恐れているものとは?無意識に自分に根付いているもの

お金の不安の根底には、実は「自分には価値がないのではないか」という深い恐怖があります。
この恐怖を直視しないために、お金の有無や現実世界の問題に注意を向けることで心を紛らわせています。

例えば、お金が得られるかどうか、体重が増えるか減るか、
人に好かれるか嫌われるかといった表面的な問題に気を取られることで、
本当の恐怖に向き合わずに済むようにしているのです。

この恐怖は幼少期の経験や社会的な価値観、教育によって形成されることが多く、
無意識に自分の中に根付いています。

「努力が足りないから価値がない」
「成功していないから認められない」
といった思い込みが、不安をさらに増幅させる原因となります。

不安との向き合い方はきちんとできていますか?

不安を完全に消し去ることはできませんが、
不安に対する付き合い方を変えることは可能です。
以下の方法を試してみてください。

  1. 不安を受け入れる
    不安を感じたら、それを否定せずに「今私は不安になってるな~」と
    いち早く気づき、すぐ寄り添って共感してあげましょう。
  2. 背景を探る
    不安の背後にある感情や思考を深掘りしてみることで、不安の正体が見えてきます。
    例えば、「お金が足りないと感じるのは、過去にお金が原因で失敗した経験があるからではないか」
    と考えることで、より具体的な原因に気付くことができます。
  3. 心を優先する
    頭で解決策を考える前に、自分の心がどう感じているかに耳を傾けましょう。
    不安を感じる自分を責めるのではなく、優しく受け止めることで心が軽くなります。
  4. 日常の中で感謝を意識する
    現在持っているものに目を向け、感謝の気持ちを持つことで、
    足りないものばかりに意識が向くのを防ぎます。
    「今ある安心」に気づくことで、不安の強さが和らぎます。

不安を知るための第一歩として自分の心に共感してあげる

お金の不安を解消するには、「自分には価値がない」という思い込みを
少しずつ手放していくことが必要です。
そのためには、まず自分の中にある不安や恐れを正直に見つめることから始めましょう。

例えば日記をつけて自分の感情を書き出す、
信頼できる人に自分の悩みを話すといった方法があります。
また瞑想やマインドフルネスの実践を通じて、心の平穏を取り戻すことも効果的です。

お金の不安が一生消えないのは、
安心を求める行動の裏で不安を作り出す無意識の仕組みがあるからです。
この仕組みを理解し、不安を感じたときに自分に共感することで、
不安に振り回されずに生きる道が開けます。

完全な安心を得ることはできなくとも、
不安との健全な付き合い方を学ぶことで心の平穏を手に入れることができます。
まずは自分の心と向き合い、本当の安心を手に入れるための一歩を踏み出してみてください。

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